引っ越し失敗から得たもの

 実は、9月くらいから引っ越しを考えておりました。10月には本格的に動き出し、街や物件を見に行くこと13ヶ所ほど。管理会社に退去の旨を伝えなければならないのが11月頭。そして、退去は12月の頭。そんな流れでした。

 今回の引っ越しの目的は、音出しができる部屋に住むこと、でした。そういった物件は、圧倒的に少ないので物件ありきで、街は二の次でした。でも、音出しができる物件ならなんでもいいわけでもなく、間取りと画像の雰囲気、実際に外観や街の様子など事前に見に行って、いざ内見となった時に、想像以上に部屋が狭かったりして、本当にがっくししてしまうことが多かった。間取りや条件などネット上で探すときって本当はわくわく楽しいと思うのだけど、今回はどんどん気持ちが暗くなっていきました。音出しができることは大きな第一条件だけど、やはりここは生活する上で譲れない、というところがはっきりしてきました。となると、今の私の経済状況で、私が望むような部屋は今はまだ見つけられない、と思いました。残念だけど、現実でした・・。

 それに、他の町で探せば探すほど気づいたことが、今住んでいるところが結構好きなんだ、ということでした。もう、16年もここにいる。前住んでいた場所も同じ地域なので、それを合わせると26年くらいになる。慣れて親しみが湧いているだけかもしれないが、ここまで長く居られるのも縁があるなぁと思わずにいられません。そんな新たな発見も手伝って、今回の引っ越しは見送ることにしました。

 引っ越しをやめると決意した時、ホッとした。
 これが正直な自分自身の反応でした。まだまだ準備不足のまま、心だけ先走ってしまった…。

 引っ越しを見送った代わりに、決意したことが2つ。
 一つは、今よりもグレードアップしたところの音出し可能な部屋に住めるくらいの経済力を持つこと。期限は3年としました。
 そして、もうひとつは、3年まだここにいるのなら、引っ越しをしたつもりで部屋を一新しよう、ということでした。引っ越しするならば捨てよう、買い替えようと思っていたことを実行する。それでリフレッシュを図る。

 すぐにできたことは、テレビ台と脚が壊れたハンガーラックを撤去。その空いたスペースに念願のデスクを置くことができて、今はそのデスクの上でこれを書けている幸せったら。全部すぐにとは難しそうですが、毎月ひとつずつは一新していこうと思う。

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